食事バランスガイド

日本の食生活と健康

食育の大切さが理解できたところで、私たちが毎日元気よく活動し、
体に必要な栄養素をとるのには、何をどれだけ食べればいいのでしょうか?

世の中には、健康に良いとされる食事理論があふれ、
数えきれない程のダイエット法も存在しています。

テレビやマスコミ、ネットを通じて情報があふれ、一時的なブームで終わる話題も多いです。
戦後、戦争に負けた日本は、アメリカの自由貿易の拡大要求などもあり、
食品の輸入を増やそうとし、日本の食生活に欧米化がもたらされました。

もちろん、戦争中、食べ物がなく、栄養状態が悪い中でしたから、
栄養状態を改善したいという時代の要求もあったでしょう。

学校給食には、パン、牛乳、ハンバーグといった肉類を積極的に摂りいれました。
油を毎日摂ろうなんて運動が展開された時期があったといいます。
今では、脂肪分の多い食事は敵扱いですから、全く逆の時代。

戦争、戦争に負けるという特殊要因があったものの、
日本人の体や生活習慣などを考えることなく、食に関する施策を推し進めた結果が、
メタボ(内臓脂肪症候群)などに代表される肥満、生活習慣病(糖尿病、心臓疾患、脳卒中など)
の危険にさらされる人を増加させる一因になったとも考えられます。

「食事バランスガイド」の発表

最近では、子供の4人に1人の割合で、高カロリー食に起因する
小児糖尿病が急増しているそうですね。

食生活の欧米化や戦後日本の復興をめざし、高度成長するため、産業の近代化が図られ、
減反政策など、日本の農業の規模は、どんどん縮小していきました。

それが、今になって、大問題になっている食料自給率の大幅な低下をもたらしました。
過去を反省しつつ、これからの私たちは、自分の体を考えて食べ、
さらに、日本の食料自給率向上に貢献したり、生活習慣病の抑制に向けて、
アクションをとらなければなりません。

食料自給率低下をもたらした過去の失敗を踏まえつつ、成立施行された食育基本法。
そして、何をどれだけ食べたらいいか分からない人たちに向けて、
元気に毎日を過ごすために必要な食事内容を分かりやすく示した
「食事バランスガイド」が厚生労働省より発表されました。

肥満、生活習慣病などメタボが問題になって久しいですが、
その一方で、若い女性の間では、痩身志向による痩せ過ぎが問題となっています。

また、朝食の欠食など、不規則な食生活が、子供や若い世代の間で問題になっています。
食事バランスガイドは、健康的で、肌艶もよく、いきいきと活動的な生活が送れるように、
きっちり食べるための目安として誕生しました。

何をどれだけ食べたらいいか分からない、という方は1つの参考にしてみるといいと思います。
面倒なカロリー計算が不要なので、栄養知識の乏しい人でも簡単に取り入れることができます。

忙しい人や面倒くさがりの人にも始めやすいでしょう。
また、メニュー単位で食べる量をカウントできますから、外食が多い人や中食
(テイクアウトや、コンビニ、デパ地下のお惣菜などを買って来て家で食べること。)が
多い方にも、活用しやすいのがメリットです。

「食事バランスガイド」の活用方法

自分の性別や年齢、活動量に合わせて、自分の1日の食事に何がどれだけ必要かを見ます。
カテゴリーは、主食、副菜、主菜、牛乳・乳製品、果物に分かれており、
それぞれ、何つ分必要かが示されています。

例えば、主食が5つ分必要な人であれば、ご飯軽く一杯は1つ、
おにぎり1個は1つ、食パン11枚は1つ、ロールパン2個で1つと紹介されているので、
1日あたり5つ摂れるように、それらを組み合わせて食べればいい、というわけです。

副菜なら、野菜サラダ1つ、味噌汁1つ、根菜の煮物は2つなど。
主菜なら、豆腐3/1丁、納豆1パック、卵1個分は1つ、魚系の料理は2つ、肉料理は3つ。
携帯版のサイトも用意されているので、レストランや社員食堂でメニューを選ぶ時でも、
簡単に確認できます。

まずは、ご自身の毎日の食事の内容と比較してみましょう。
食事バランスガイドと比較して、数を多く摂り過ぎているカテゴリーがあれば減らすよう工夫し、
数が足りていない部分は摂取するよう心がけましょう。
健康で溌剌とした生活は、食事バランスから生まれるんですね!