食べ物と環境

食料自給率が低いとどうなの?

食料自給率が低いということは、環境にも悪影響を及ぼす、ということをご存知ですか?
食料自給率の問題以上に、環境問題も深刻化しており、各企業において、
積極的に、エコ、エコ言っていますが、実は、食料自給率を上げることもエコに繋がるんです。

海外から食物を輸入する場合、大型の船や飛行機によって運ばれてきます。
船や飛行機は、重油やガソリンなどの燃料を多く消費し、
動くたびに、たくさんのCO2を排出しています。

つまり、海外からの輸送など、輸送距離が長いということは、
それだけ、CO2の排出が多くなるということ。

日本は、たくさんの食べ物を輸入することによって、
地球温暖化の悪化要因を作っているんです。

食料の海外依存率が高いということは、
現在、さかんに叫ばれているエコの観点からも、見直すべき課題となっています。

フードマイレージとは

みなさんは、「フードマイレージ」というのをご存知ですか?
マイレージ?なんか、貯めるとお得なの?
飲食店で飲食するととマイレージが貯まって、後で割引が受けられるとか?
いやいや、そうではありません。

貯まって嬉しいものではなく、極めて重たいお話です。
「フードマイル」という、イギリスから始まった考え方があります。

これは、食料の生産地から消費する食卓までの距離に着目して、
輸送に伴うエネルギーをできるだけ減らし、
CO2の排出量の削減など環境への負担を軽減しよう、という考え方。

飛行機や船、トラックなどで食料を運べば、燃料が大量に使われ、排ガスが出て、
CO2をはじめとした環境汚染物質が排出され、環境汚染や地球温暖化を加速します。

それは、輸送距離が長くなればなるほど、輸送する量が多く、何隻もの船が運ぶほど、
何度も何度もトラックが往復するほどに、その影響は大きくなっていきますね。

逆に、生産地と消費地の距離が近ければ、環境への負荷は小さく抑えられる。

近所の畑の直売所に歩いて買いにいけば、CO2の排出量はゼロ。極めてエコです。
こうした考え方を踏まえ、日本でもフードマイレージの考え方が提唱されはじめています。

フードマイレージは、輸入食料の国別の輸入量に輸送距離を掛けて算出します。
日本の2001年度のフードマイレージは9000億トン・キロメートル。
他国と比較してみましょう。

日本のフードマイレージ

日本のフードマイレージは、アメリカや韓国の約3倍、
イギリスやドイツの約5倍、フランスの約9倍にも及びます。

食料自給率の低い日本は、他の先進諸国に比べても、食料の海外依存率が非常に高いため、
そのことで、環境に対して、大きな負荷をかけているんですね。

産業界では、様々なエコ技術やエコ商品を開発し、
日本は世界に誇れる技術を有する国だと自信をもっていますし、
各企業は、うちは、こんなに環境に優しい企業です!と豪語していますが、
実は、日本は、エコじゃない国かもしれません。
灯台もと暗し!?

誰もが毎日食べる食料が、実は環境汚染に加担してしまっているらしい。
レジ袋を使わず、エコバック持参してるから環境に優しいの、と言いながら、
輸入された季節外れのお野菜や果物、海外産の安いお肉を買い物してる
場合じゃないですよ!

ちょっと高くても国産野菜や国産のお肉を買うことこそ、実はエコに繋がっているのです。
食育を学べば、食料と環境との関係など、こんな目からウロコのお話も知ることができます。