食品添加物について

食品添加物の表示方法

最近は、自然食品やスローフードの流行で、
食品添加物について気にされている方も多いと思いおます。
食品添加物を使用した場合には、原材料欄に表示する義務があります。

食品添加物の表示方法は、物質名や用途名など様々な方式が認められ、
分かりにくそうな面もありますが、
見れば、これが食品添加物であろうと分かるようになっています。

食品添加物も化学的に合成されたもののほか、
天然色素や天然香料など、天然の食材由来の成分もあります。

国内で製造、流通、販売が認められている食品添加物は、
厚生労働省により使用法や使用量など管理されているものですので、
健康に影響をもたらすことはないと考えられています。

しかしながら、化学的に合成されたものは、体にとっては、異物であるため、
体の小さい乳幼児や、肝臓や腎臓機能が弱っていて毒素を分解排出する力がなかったり、
代謝機能が悪いと、溜め込んでしまい、体に悪影響があるのではないか、と懸念し、
敬遠する人も増えているようです。

食品添加物の簡略名・類別名

世間で一般的に知られた名前をもつ物質については、
簡略名・類別名で表示が認められています。

例えば、「L−アスコルビン酸ナトリウム」という物質名を「ビタミンC」と表記したり、
「炭酸水素ナトリウム」を「重曹」と表記することが認められています。
食品添加物としての主な用途である8つの用途に用いられる添加物については、
用途と物質名の併記が要求されます。

8つの用途に該当するのは、甘味料、着色料、保存料、
糊料(増粘剤、安定剤、ゲル化剤)、酸化防止剤、発色剤、漂白剤、防かび剤です。

これらの用途に該当する食品添加物を使用した場合は、表示欄に、
着色料(赤色3号)、保存料(ソルビン酸)等と、どのような目的で添加されたのが、
消費者に分かりやすいように表示することが義務づけられています。

また、一括名としての表示が認められるものとして、イーストフード、ガムベース、
かんすい、苦味料、酵素、光沢剤、香料、酸味料、チューインガム軟化剤、調味料、
豆腐用凝固剤、乳化剤、pH調整剤、膨張剤があります。

これらは、使用するにあたり、複数の組合せで効果を発揮することが多く、
個々の成分まで全てを表示する必要性が低いと考えられる場合や、
食品中にも常在する成分であることから、一括名で表示しても、
表示の目的を達成できるとして、一括名での表示が認められています。

食品添加物の表示免除

なお、表示が免除されるものとして、食品添加物が加工助剤やキャリーオーバー、
栄養強化剤として使用される場合があります。

加工助剤とは、.製造過程で添加されるものの、食品が出来上がる前に取り除かれたり、
その食品に通常含まれる成分に変わったり、完成した食品に含まれる量が少なく
食品の品質に影響を与えない形で食品添加物が使われるケースを言います。

例えば、プロセスチーズは作る際には、炭酸水素ナトリウムを使いますが、
これはチーズを加熱する段階で、そのほとんどが分解するので、
完成したプロセスチーズにはわずかしか残らないことから、加工助剤とされます。

キャリーオーバーとは、原材料を製造する際に使われますが、
その原材料を用いて製造する食品には使われず、完成した食品には、
原材料から持ち越された食品添加物が、効果を発揮することが
できる量より少ない量しか含まれていないケースを言います。

やや分かりにくいですが、例えば、酸化防止剤(ビタミンE)の入った調味料があるとします。
お惣菜を作る際に、その調味料を使います。しかし、その調味料の量はごくごくわずかです。

お惣菜を調理する過程で、酸化防止剤(ビタミンE)を直接入れることはありませんでした。

その場合、できあがったお惣菜には、その酸化防止剤(ビタミンE)は表示されません。
また、ビタミンA、乳酸カルシウムのように、栄養を強化する目的で入れられている場合も、
食品添加物としての表示は義務付けられていません。

食品添加物の表示を理解するメリット

こういった表示制度を理解すると、一概に無添加食品と書かれていても、
自分が期待する無添加とは異なる可能性があります。

例えば、無添加と書かれたお惣菜。
確かに、その惣菜を作る過程で直接、保存料や酸化防止剤、
着色料は入れなかったかもしれません。

しかし、その材料欄に書かれているソース、ケチャップ、味噌、といった調味料類。
これが無添加なのかどうかまでは、分かりません。

あなたが求めている無添加が、入っているもの全てにおいて無添加を要求するならば、
そこまでの表示を徹底している食品を買うか、原材料の全てについて、
どのような原材料を仕入れ、製造しているか、詳細に公表している製造メーカーの食品を
買うか、どこまで信頼して買うか、にかかってくるでしょう。

砂糖、塩、というのは、基本的に添加物の入れようがないですし(まれに、三温糖など、
カラメル色素で着色しているものがありますが、カラメルも砂糖と水のみで作られているなら、
大きな相違にはなりません)、古くから使われる天然の保存料と言えます。

自分で、野菜や豆、肉や魚の素材を購入し、砂糖、塩、伝統的製法で作られた醤油などで、
自ら調理するのが、一番の信頼できる無添加食品への近道です。

ダイエット目的やメタボ改善のために、低カロリーの人工甘味料や減塩調味料などを
使用することもあると思いますが、安心の天然保存料である砂糖や塩を使わない、
もしくは、控えているということは、その分、化学合成的な添加物が使用されている
可能性があることを、頭の隅におき、よく考えて、選んでください。

賢い消費者になるための食育として、添加物がどのような用途でどのように使われているのか、
よく食べる食品を例に、勉強してみると面白いですよ。