野菜の値段 国産VS外国産

ブロッコリーの例

平成20年度 農林水産省統計局の全国主要都市における主要野菜の価格調査によりますと、
ブロッコリーの平均価格は、国産は199円、外国産は128円だそうです。

スーパーの野菜売り場では、国産の隣に同じ野菜の外国産が並んで置かれていたりします。
みなさんは、どちらのブロッコリーを買うでしょうか?

安い外国産?
それとも、安心に思える国産?
ここで、驚くべき話をご紹介しましょう。

農家の方の収入を時給換算すると、いくらになると思いますか?
なんと・・・たった179円なんです。

この金額、私が食育を学んで、一番驚いたもの、といっても過言ではありません。
農林水産省統計部の資料(2007年度)によれば、
米の生産農家が受け取る収入は玄米60kgあたり、12790円です。
米の生産にかかったコストは16412円でした。

ん?
コストオーバーではないですか?
牛肉10kgの生産の場合、収入は13120円でコストが13463円。
要するに赤字です。

JAなどの試算によれば、スーパーで大根1本が120円で売られたとして、
農家の方が受け取る収入は、わずか45円にすぎない。

汗水たらして、猛暑の夏も、寒風のすさぶ冬の日も、雨が降ったり風が吹く日も、
雪の降る中でさえ、農作物や家畜を守って、丹誠込めて育てた作物やお肉の値段が、
こんなに低くなってしまうとは。

皆さんは、それでも、安い外国産を選びますか?
決して、輸入品が不要なわけではないですし、
輸入品を買うことが悪いと言っているのではありません。

しかし、食料自給率が39%しかない日本にあって、自給率をあげ、農家を盛り立てていき、
自分も農家で仕事をしたい、農家を継ごう、という後継者を育てていくには、
その労力に見合った価格で、消費者が購入することも必要なのかなと感じます。

手間をかけて、心を込めて作られたのですから、
コストや労力がかけただけ、値段が高くて当たり前です。

生産者のことを考える

野菜は安い物と決めつけていては、生産者の努力が報われません。
自分たちの努力に適正な評価が与えられ、
労力やコストに見合った適正な価格での購入が進めば、生産者も頑張れるでしょう。

化学農薬や化学肥料の使用を止めて、
消費者の安全やニーズに応えるために有機栽培に移行する農家も増える。

やがて、栽培環境が改善されて、農作物が活き活きと元気に育つ環境が戻って来る。
次第に収穫量も増えて、いずれは安い値段で売ることが可能となります。
好循環で、生産者も消費者もwin-win。

夢のような話かもしれませんが、理想や目的を持ち、
それに向かってアクションをとることが、世の中を変えていく第一歩だと思います。

今は、国の政策により、農業は貿易の自由化の波から保護され、
海外からの安い輸入品で、値崩れがおきないよう守られています。

しかし、本当に、それが農家を守るための最良の策なのか!?
企業がグローバル化して、国際的な舞台で奮闘しているように、
農家もグローバル化していく時代ではないでしょうか?

日本には美味しい野菜やお米、品質の良いお肉、たくさんの農産物があります。
海外の方に喜んで食べて頂くためにも、現在の家族経営の小規模農家から、
生産規模の大きい農業法人などに積極転換し、国内自給率を高めるだけでなく、
輸出もできる農業力をつけ、海外との作物と本気で競争できる時代がきたら、
いいのではと思います。

食育を学ぶ子供たち、大人たちが、自分とは関係ないと言わず、
もっと農家のこと、農業のこと、考えて、アイディアを出しあい、
日本の農業をバックアップしていけたらなと思います。