国産のみで食べてみる!?

食料自給率向上のために

政府の施策や飲食店、食品製造メーカーによる国産利用の運動、
地域住民による地産地消の活動など、多くの人が、
低過ぎる自給率のリスクに気づき、食料自給率アップのための行動を始めています。

では、もしも、現在の日本の自給率で、毎日の食卓をカバーするとしたらどうなるでしょうか?
食料自給率39%の日本が、国産食材だけで食事をする場合の食事内容を見てみましょう。

1日あたり、2020キロカロリーのエネルギーを国産で摂取するとしたら…

朝食
ご飯 茶碗1杯、蒸かしジャガイモ2個、ぬか漬け1皿
昼食
焼きサツマイモ2本、蒸かしジャガイモ1個、りんご1/4個
夕食
ご飯 茶碗1杯、焼きサツマイモ1本、焼き魚1切れ
調味料として、砂糖小さじ6杯、油小さじ0.6杯まで。

そのほか、2日に1杯のうどん、2日に1杯の味噌汁、
3日に2パックまでの納豆、6日に1杯の牛乳、
7日に1個の卵、9日に1食の肉。

これは、農林水産省による不測時の食料安全保障マニュアルで示されている内容です。
なんだか、ダイエット食みたいでヘルシー! と思いますか?
それとも、戦争中の食事みたい!と感じますか?
現代の日本人の飽食ぶり、グルメ志向を考えたら、
この食事内容にどれだけ耐えることができるのか、難しいところです。

日本の食料自給率

さて、ここで、少し詳しく、私たちに身近な食材の自給率を見てみましょう。

米  94%
小麦 13%(パン、うどん等の原料になりますね)
野菜 79%
果物 39%
牛肉 43%
豚肉 52% 
魚  59%
海藻 67%
牛乳・乳製品 66%
大豆 5%(納豆、豆腐、味噌、醤油などの原料として活躍。)
家畜の飼料 25%
(2006年度概算値、食料・農業・農村白書2008年版より)

この数値を突きつけられると、本当に不安になります。

もしも、戦争や政治問題、自然災害など、何らかの要因で輸入が途絶えてしまったら?
農家や畜産、酪農家、漁業の従事者、頑張ってくれていますが、
後継者不足に悩まされている方が多い。

せっかくの農地も、何も作物が植えられないまま放置されている耕作放棄地も拡大しています。
このままでいいはずがありません。価格競争のもと、海外から安い食材を輸入することも、
物価の安定などのうえで必要ですし、日本では採れない食材を輸入し、
食卓を豊かにするのも楽しいことです。

しかし、これほどまで、大切な食料を海外からの輸入に依存しているのは悲しいです。

アメリカやフランスのように、食料自給率をあげて、輸入もするけれど、輸出もできる。
手をかけた日本の品質のいい野菜や肉、魚、米を、今後、食料不足が
懸念される世界各国に輸入していけばいいわけです。

それには、国の政策の力強い推進や各種施策、支援にとどまらず、
生産者の努力、そして何より、それを購入する私たちにかかっています。

輸入食材に比べると、国産の食材はお値段が高め。
安いから、国産より外国産でいい…消費者の考えから変えていかなければなりません。
だからこそ、食育の重要性が高まっています。

子供への食育だけではなく、まずは、大人の食育。
大人が食料や食事の重要性や、現在の日本の食料事情を理解してはじめて、
子供にも教えられる、というものです。

もっと日本のことを考えて、子供たちの未来のために、
毎日の食材を買い物してみませんか!?