日本全国の郷土料理

郷土料理を学ぶ

日本型食生活がいいと言われても、
日本人なのに和食を作るのが一番難しいと言う人が、けっこういます。

ハンバーグやグラタンは作れるのに、肉じゃがが苦手、魚の煮つけが作れない、
ゴマをすってゴマ和えとかありえない!など。

昔はどの家庭でも、旬の野菜を使って冬の保存食として、たくあん漬けを作ったり、
初夏には梅干を漬け、味噌などもそれぞれの家庭で手作りしていました。
しかし、今では、味噌や漬物を手作りしている人は少なくなり、
ほとんどが販売されている商品を買って使っています。

ですから、作り方はもちろんのこと、
どんな素材や材料を使ってできているのかも知らない人が多いでしょう。
全て自分で作れとはいいませんが、世界的にも日本食が注目されているのに、
全く知らない、一度も作ったことがない、というのは残念なことです。

最近では、食育の一環として、農村を訪れての味噌作りや蕎麦打ち体験、
料理教室主催での親子での味噌作り講習会など行われていますから、
一度、参加してみることをおススメします。

そして、各地方に伝わる郷土料理も、作り方を受け継いでいきたいものの1つ。
昔は、親から子、お婆ちゃんから孫へ、そして嫁ぎ先では、
お義母さんからお嫁さんへと、郷土料理や、その家庭の味が受け継がれていきました。

しかし、現代の日本社会は、核家族化が進行。
世代間での継承はもとより、女性の社会進出や共働き世帯が増え、
家庭で食事を作る機会も減ってきています。

レンジでチンすれば、1分で食卓に並ぶ、というご家庭が増えているのも現実。
日本型の食生活への回帰と共に、日本に古くから伝わってきた伝統の味を絶やさず、
受け継いでいくことも大切だと思います。

日本各地の郷土料理

子供の頃から、家庭の味、郷土の味を食べていれば、お母さんへの感謝の気持ちや、
食への興味、体に良い物を選んで食べる、というのが、
わざわざ教えなくても、自然と身についていきます。

子供の頃に体験してものは、大人になっても習慣として根付きます。
すなわち、食育は本の中の知識ではなく、毎日の家庭での生活で実践できるものなのです。
ここで、日本各地の代表的な地域の料理をご紹介したいと思います。

北海道: 石狩鍋、ちゃんちゃん焼き、いかめし
青森県: いちご煮、せんべい汁
岩手県: わんこそば、ひっつみ
宮城県: ずんだ餅、はらこ飯、しそ巻き
秋田県: きりたんぽ鍋、稲庭うどん、しょっつる鍋、いぶりがっこ
山形県: いも煮、どんがら汁
福島県: こづゆ、にしんの山椒漬け
茨城県: あんこう鍋、そぼろ納豆
栃木県: しもつかれ、ちたけそば
群馬県: おっきりこみ、生芋こんにゃく料理
埼玉県: 冷汁うどん、いが饅頭
千葉県: 太巻き寿司、鰯のごま漬け
東京都: 深川丼、柳川鍋、くさや
神奈川県: へらへら団子、かんこ焼き
新潟県: のっぺい汁、笹寿司
富山県: 鱒寿司、ぶり大根
石川県: かぶら寿司、治部煮
福井県: 越前おろしそば、さばのへしこ
山梨県: ほうとう、吉田うどん
長野県: 信州そば、おやき
岐阜県: 栗きんとん、ほお葉みそ
静岡県: 桜えびのかき揚げ、うなぎの蒲焼
愛知県: ひつまぶし、味噌煮込みうどん
三重県: 伊勢うどん、手こね寿司
滋賀県: ふな寿司、鴨鍋
京都府: 千枚漬け、賀茂なすの田楽
大阪府: 箱寿司、白味噌雑煮
兵庫県: ぼたん鍋、いかなごのくぎ煮
奈良県: 柿の葉寿司、三輪そうめん
和歌山県: くじらの竜田揚げ、めはり寿司
鳥取県: かに汁、あご竹輪、豆腐ちくわ
島根県: 出雲そば、しじみ汁、あご野焼き
岡山県: 岡山ばら寿司、ままかり寿司
広島県: 牡蠣の土手鍋、あなご飯
山口県: ふぐ料理、岩国寿司
徳島県: そば米雑炊、ぼうぜの姿寿司
香川県: 讃岐うどん、あん餅雑煮
愛媛県: 宇和島鯛飯、じゃこ天
高知県: 鰹のたたき、皿鉢料理
福岡県: がめ煮、水炊き
佐賀県: 呼子イカの活きづくり、須古寿司
長崎県: 卓袱料理、具雑煮、ちゃんぽん
熊本県: 馬刺し、辛子れんこん、いきなりだご
大分県: ブリのあつめし、ごまだしうどん、手延べだんご汁
宮崎県: 冷や汁、地鶏の炭火焼、チキン南蛮
鹿児島県: 鶏飯、きびなご料理、つけあげ
沖縄県: 沖縄そば、ゴーヤチャンプル、いかすみ汁

中には、その地方だけでなく、全国的に有名で人気の高いものも多いですね。
また、地方出身のタレントさんが、美味しい!と紹介し、ブレイクしたり。

村おこしや町おこしの一環として、郷土食のフェスティバルが開かれたり、
家庭に代わって、地元のレストランや、地方出身のシェフが東京で、郷土料理の店を
開いたりして、昔ながらの美味しい味を、たくさんの人に受け継ごうとしてくれています。
子供の頃から慣れ親しんでいれば、ずっと伝統の味は守られていく、そんな気持ちになります。