旬の野菜を食べましょう!

日本の気候と野菜

日本は国土が南北に細長いです。

一年を通じて冷涼な気候の地域から、比較的温暖な地域まであるため、産地リレーをして、
その野菜や果物の生産に適した気候や気温の地域で、少しずつ出荷時期をずらした栽培を行い、
ほぼ周年にわたって消費者のもとに同じ作物を供給するのが可能な野菜も多く存在します。

一方で、温度の調整や、気候、気温に左右されない栽培や、より多くの収穫量を目指して、
又は風雨に曝されない傷のない野菜や果物の安定的生産などの目的で、
温室など施設栽培を行うケースもあります。

しかし、温室を利用するには多大なエネルギーが必要になります。
燃料代や光熱費も嵩みますし、もちろん、温室を温めるためにはCO2が排出され、
地球温暖化など環境に負担をかけます。

そこで、旬の野菜を食べることに注目が集まっています。
食育の中でも、旬の野菜を食べることを提唱しています。

旬の野菜や果物は、その季節、気候、気温などに見合った成長をします。

だから、温室に頼らず、露地栽培が可能なんです。
温室栽培を減らして、露地栽培による旬の野菜を消費者が積極的にとり入れるようになったら、
環境に優しいエコな食生活に繋がる、というのが狙い。

もっとも、露地栽培をするうえでは、風雨から作物を守り、鳥獣害、虫害対策を
強化しなくてはなりませんし、農家の方にとって、近代的な温室栽培などを
利用せずに栽培を行うのは、苦労の多い仕事であるのも事実です。

台風などで全滅、雹にあたって傷物になり商品にならない、という事態が考えられます。
私たち消費者の側で、傷があったり、曲がっていたり、ちょっと見た目が悪くても、
それこそが、野菜本来の姿であり、自然の恵みなんだと理解し、取捨選択せずに購入して、
有り難く頂く心を持ちたいものです。こうした学びが必要です。これが食育の重要な意義。

旬の野菜のメリット

さらに、旬の野菜にはメリットがいっぱいあります。
旬の野菜や果物は栄養価も高く美味なうえ、収量が多いために価格も安いのです。

味も満足、お腹にも満足、お財布にも満足で、良い事づくめなんですね。

エコにも優しいと紹介した地産地消は、旬の野菜を頂くうえでも、キーとなるシステムです。

地元産の採れたて野菜を食べる、まさに旬の野菜を頂く、エコで美味しい買い物です。
直売所や観光施設、地元スーパーでの地元産野菜の販売。

こういった販売形式では、綺麗に形や大きさが揃った農産物を求められる
行き先の見えない通常の量販ルートと違い、不揃い品や規格外品の販売も可能にします。

農産物の無駄な廃棄がなくなり、農家の方が一生懸命作った農産物を余す事なく、
大切に食べることができるというメリットがあるんですね。

地域の方やその地域を訪れた方の喜びの声や笑顔を見ながら、
作った農産物が無駄なく消費されるとなれば、地元農家の意欲を高揚させ、
耕作放棄地の広がりに歯止めをかけ、後継者など次世代の農家の担い手の励みになり、
日本の自給率向上になくてはならない農地の縮小や荒廃を防ぐことができるでしょう。

そして、旬の地元野菜を使ったレストランや、地場産業による旬の地元産野菜を使った
加工食品が話題を集めれば、地場野菜を目指して旅行者が増えれば、地域の活性、
地域経済の振興にも繋がります。

旬の野菜を頂くことは、美味しくて、栄養たっぷりの野菜を安く頂けるうえ、
農家や地元産業の活性化など好循環をもたらしていくのです。